「自灯明、法灯明。自らを灯とし、仏法を灯としなさい。」

自分の内にあるただ一つの命の灯に照らされて、自分の世界は存在しています。
しかし、その灯はいつも揺れ動いていて、それに照らされている世界もまた、常に揺れ動いています。
その灯が吹き消されたならば、自分の世界も、自分という存在も、消え去ってしまうかのようです。

しかし、永遠真実の命の灯は、常に限りなく量り知れない光を放ち、私たち一人ひとりを包み込むように照らしています。その灯は決して吹き消されることなく、全てのものを差別なく平等に照らしています。
大いなる命の灯の内にあって私たち一人ひとりの命の灯は、もう既にすべてがつながりあい、ひとつです。

いつでもどこでもひとりでいても、ひとりではありません。
命のつながりの内にあり、光のつながりの内にあるのです。


「自灯明、法灯明。自らを拠り所とし、仏法を拠り所として生きていきなさい。」

確かに一人でありながら、一人であることに閉塞せず、
私という存在に目覚めると同時に、縁の存在に目覚め、
孤独を受け入れ、そして、関係を受け入れ、
思うがままにはならない人生を、ありのままに受け入れてください。

自らを思い、他を思い遣り、よりよい関係のなかに、よりよい自己を見い出してください。
自己の殻に閉じこもらず、仏法に我が心を解き放ち、自分自身を、生きて、生き抜いてください。
心の平和と精神の自由に解き放たれた人生を、力強く生き抜いてください。




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