岩瀬・慶集寺 観光客 交流の場に
庫裏改築 イベント展開
オープンした「琳空館」の前で、仲間と話す河上住職(右)=富山市東岩瀬町
(写真提供:北日本新聞社)
富山市岩瀬地区の文化振興につなげようと、同市東岩瀬町の慶集寺の河上朋弘住職(38)は11日、遊休スペースとなっていた庫裏を改築し、フリースペース「琳空館」を開設した。オープンに合わせて花祭りやコンサートがあり、門徒や友人ら多くの人が集まって楽しんだ。
岩瀬地区は、かつて回船問屋街として栄え、市が伝統的な街並みの整備を進めている。多くの商店が改築され、観光客の入り込みが増えている。河上住職は、観光客が休憩でき、音楽などを通して交流できる場をつくろうと同館を設けた。岩瀬大町通りに面し、鉄骨造り二階建て約百三十平方メートル。一、二階ともフリースペースで、作品展示やコンサート、講演など多彩な催しができるようになっている。入り口前にもイベントスペースがある。十一日は花祭りが開かれ、子どもたちが釈迦の像に甘茶をかけた。福井や岐阜県の演奏家による、水晶製の楽器「クリスタルボウル」などのコンサート、「心の花」をテーマに子どもたちが描いた約七十点の絵の展示も行われた。門徒の一人、富山市四方北窪の横畑清美さん(52)は「展示などで人が集う場所になればいい」と話した。河上住職は「いろんな人に使ってもらい、人と人とのつながりを深める場にしていきたい」と話している。
(5月12日付 北日本新聞より転載)
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