ご葬儀やご法要、お仏壇やお墓でのお参り、そしてお寺参り。
亡くなられた方に対しての冥福を祈る「 追善供養・先祖供養 」として
一般的には捉えられることの多い「 仏事 」ですが、
代々のご先祖さまから今を生きる私たちへ、そして子や孫の世代へ、
どんな時代になっても人として忘れてはいけない( 心 )を伝えるための
「 法要( = 仏法の肝要 )」として、その意義を見直すことが、大切だと思います。
父として母として、祖父母として、子や孫に伝えたい( 心 )とは何か
人生を先に生きるものとして、後に続く世代に伝えたい( 心 )とは何か
誰もがそれぞれに感じているはずの( 心 )が 私たちに共通して与えられていることを
仏の教えは( 心 )を以って 私たちの( 心 )に伝えようとしてくれています
幸せでありますように 平和でありますように
いのちかがかせて 生きていてくれますように
真心からの願いの心( 親心 ) そして その心を確かに信じる心( 信心 )
親子として、夫婦として、兄弟として、親類として、友人として、
ご縁をいただき出会ったものたちが、互いに( 心 )を通わす、大切な機会が「 仏事 」です。
今一度、仏事の意義を見直し、仏事の「 かたち 」を見つめ直し
それが確かに( 心 )を伝える「 かたち 」であるように
今一度、現代における仏事のあり方を、捉え直してみたいと思います。
今ある「 かたち 」が、ただの「 形式・慣習 」にすぎないものになっているようであれば
固定的な「 かたち 」にこだわることなく、大切な( ご縁 )としての仏事のあり方を
今また( 心 )を込めて、創り直していく必要があるようにも思います。
二十一世紀は、私たちの子や孫が、これからを生きる時代です。
私たちにはたらく( 仏心 )のあることを、今を生きる私たちが、
子や孫の世代へと、確かに伝えていかなければいけないと思うのです。