二河白道の譬え

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溢れ出た水を止めようともしせず

燃えうつろうとする火を

消そうともしなかったのは

ほかでもない 自分だ

 

ちょうどよくやっていれたら

火で水をあたためたりして

うまく湯でも沸かせただろうに

 

 

後悔しても仕方がない

 

気のおもむくままに 

いきあたりばったり

生きてきたからか

 

自業自得 か

 

 

東の土地から 西の方へと 

歩みを進めてきたけど

 

南から火の河 北から水の河 

目の前に 立ちふさがる

 

 

火と水の二つの河の底は

果てしなく深く 深く  深く

 

南にも 北にも

向こうの岸に渡れそうなところは

 

見当たらず

 

 

 

そもそも

こんなわけのわからないところに

いたはずではなかった

 

呑気な日常を

日暮らししていただけだったのに

 

 

この世界に何の問題も無かった

 

自分さえよければそれでよかった

 

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