【 第八条 】
時間の約束は守るようにしましょう。
ひとそれぞれに、一生の時間は限られています。一年は三百六十五日。一日は二十四時間。一度限りの今です。
お互いに限りある時間なのですから、自分本位な思いで他者の時間を無駄にしてはいけません。
有意義な時間の使い方と、共に今を生きていることの有り難さを、お互いに大切にしましょう。
【 十七条憲法・第八条 】
八曰、群卿百寮、早朝晏退。公事靡盬。終日難盡。是以、遲朝不逮于急。早退必事不盡。
寺院の仕事は一人で出来ることではありません。お互いに協力し合わなければ、順調に事が運ぶことはありません。身勝手な思いで、共に働く人のことを思い遣らなければ、自然な協働が出来なくなってしまいます。
時間の約束を守ろうとすることは、共同作業における基本の心構えです。
お互いに精進して、よりよい生き方をしていきましょう。