約2500年ほど前のインドから、人伝えにして、いまに伝えられてきたお話です。あるときシャカムニ・ブッダは、コーサラ国の首都シュラーヴァスティーの西側にある修道施設に、多くの弟子たちとともにいらっしゃいました。その日はちょうど、真西に夕陽の沈む日で、いつにもまして大きく赤々と辺りを照らし輝く太陽を背にして、ブッダは語りはじめられました。

 

 

いつもは弟子たちの質問に答えるようにして教えを説きはじめられるのですが、このときばかりはブッダから、自らお話をはじめられたので、弟子たちはそのことにおどろきながらも、いまから語られるシャカムニ・ブッダの説法がこれまでにない、重要なものであることを感じて、耳を傾けられました。

そこには、モッガラーナやマハーカッサパといった高名なお弟子方に並んで、アーナンダやチューラパンタカといった、日頃よりブッダの身近に仕えておられたお弟子方もいらっしゃいました。

ブッダはそのなかでも、すぐそばの正面に座っていた長老のシャーリプトラに向かって語りかけられ、心から何かを伝えるようにして、親しくその名前を呼びかけて、お話をはじめられました。

ブッダは、面前のシャーリプトラに向かいながらも、時空を超えたすべての有縁の仏弟子に向けて、一世一代をかけた妙なる教法を説きひらかれます。。。

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