慶集寺前住職(浄空院釋照護・河上省吾)が往生されて、来年2月4日で七回忌となります。この6年間で進めてきた慶集寺再生事業もひとまずの山場を乗り越え、いよいよ新時代の寺院運営が本格化いたします。
前住職からいただいた教えのなかで、最も心に深く刻まれているのは「仏教の伝道には伝統と革新の両輪を回すことが必要だ」という言葉です。伝統として受け継がれていることのなかから本質的なものを見極め、時代に先駆けた革新的な試みでそれを伝えようとしていくことが、今まさに私たちが実践するべきことなのだと思います。
宗祖・親鸞聖人への報恩感謝の思いでお勤めをする「報恩講(ほうおんこう)」は、慶集寺300年の歴史に代々受け継がれてきた、浄土真宗の伝統行事です。この報恩講を、ただ慣習的に続けれられているものとして形骸化させてはいけません。追慕の念も大切ですが、今一度、新たな気持ちで、先人の教えを学びなおす機会にしなければいけないと思います。
今年の報恩講では、前住職の七回忌法要もあわせてお勤めさせていただき、先人方の遺徳を偲ぶとともに、その生き方に学びを深めさせていただきます。
令和元年11月3日の午後、
慶集寺の新御堂にて、
以下の時間帯で3座にわたって
ご法要をお勤めいたします。
◉ 1座目 : 午後1時 ~ 2時
◉ 2座目 : 午後3時 ~ 4時
◉ 3座目 : 午後5時 ~ 6時
ご都合のよろしい回にお参りください。
読経は「正信偈(しょうしんげ)」です。お数珠をご持参ください。
自動車でお越しの場合には、北陸銀行岩瀬支店の駐車場をご利用ください。
11月3日(文化の日・祝日)は、正午より午後7時まで、琳空館と新御堂を一般公開いたします。
新御堂内には、慶集寺三百周年記念懇志をご寄進いただいた方々のご芳名を、慶集寺住職が筆書きさせていただいた木札が、並べて掲示してあります。
またこの機会に、琳空館と新御堂の内陣に安置された 慶集寺の寺宝・法物 を、ご覧いただきたく存じます。
ご縁の方々お誘い合わせのうえ、新しい慶集寺にお出かけください。お待ちしております。