11月中旬、新型コロナウイルスの感染者が日毎に増加する第3波の東京に、新幹線に乗って日帰りで行ってきた。マスク越しに吸う、9ヶ月ぶりの東京の空気。時代の舞台転換に立ち会っているような気がした。
滞在時間はわずか6時間ながら、充実した時間。
人間は、やはり面白い。
前夜にNETFLIXで見直したクリストファーノーランの『インセプション』を思い返しながら、有楽町の夜景を見上げる。
夢か現(うつつ)か。
虚構のように見えるシーンでも、胸に迫る「リアリティー」に溢れている。
人生100年時代とかいわれるような世界にあっても、やがては必ず迎えるのだろう、自らの死。それまでの時間が、たとえ芝居がかった思い込みのようなものであっても、真剣に生きていたい。
生きていようと、真剣に思った。
「メメント・モリ(死を忘れるな)」の警句がペスト禍のヨーロッパにあったことは知っていたけど、人はすぐに忘れてしまうものだから、しっかりといつも身につけていようと思う。
南無阿弥陀仏は「生死を越えて生きよ」のメッセージとうけとめて
南 無 阿 弥 陀 仏