浄土真宗のお墓には「 南 無 阿 弥 陀 仏 」の六文字が彫ってあるのが通常ですが、

「 倶 会 一 処( くえいっしょ )」という四文字が彫られていることもあります。



「 南 無 阿 弥 陀 仏 」の六文字は、先にも記させていただいたように、

( 浄らかに満ち満ちてある 不可思議なる ひかりといのち )を意味するものです。



「 倶 会 一 処 」の四文字は、

( 永遠のひかりといのちのもとで ひとつとなって また会いましょう )という、

 心からのメッセージといただくこともできるでしょう。









いずれ死すべきご縁があれば、やがてはかならず迎えられる安心の世界があることを、

「 倶 会 一 処 」の四文字は、伝えようとしています。



そしてまた、ご縁のひととともに墓前に立って、手を合わせるその時にも、

すべてのいのちはつながりあってひとつにあるということを、

「 倶 会 一 処 」の四文字は、伝えようとしています。



目には見えなくても、陰となってはたらいてくださる力があって、

お陰さまで、見護りのなかに、願われてある、私たち一人一人なのです。

有難くしてある、今ここの出遇いを、心から感謝して、合掌いたしましょう。




浄土真宗のお寺、「 琳 空 山 慶 集 寺( りんくうざん きょうしゅうじ )」は、

( 南 無 阿 弥 陀 仏 ・ 倶 会 一 処 )の教えに基づく「 お寺のお墓 」を、

ご縁の方々といっしょに、未来永劫にまでも共有していきたいと、心より願っています。



浄土真宗の教えを、深く確かに信じることは、

この世界に満ち満ちてある( 本 願 力 )をよりどころとして、

ご縁の方々と共に、安心して生きていくことだということを、共感したいと、憶うのです。



 よきご縁を

 信心を

 南 無 阿 弥 陀 仏



 琳空山 慶集寺 第十八世住職 釋 朋弘







釋 朋弘の法話は『 リンクエイジ 』にまとめられています。
お読みいただければ、幸いです。





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