花まつり ・ 生まれてくれてありがとう こころの花を咲かせましょう





仏教の開祖であるお釈迦さまは、いまから約2500年前に
インドのルンビニーという花園に生まれられたという伝説があります。

仏さまの誕生を祝う仏教儀式を「 灌仏会(かんぶつえ)」といいますが、
「 花まつり 」という名称で子供の行事として行われるようになったのは、
大正時代の初めに東京の浅草にある浄土真宗寺院の住職だった安藤嶺丸という僧侶が、
「 花さかじいさんお釈迦さま 」というキャッチコピーではじめた仏教運動が、
全国各地の寺院にまで広まったのだといわれています。




花まつり運動が最初に展開されたといわれる大正の頃、
1920年の人口ピラミッドをみると、均衡のとれたピラミッド型になっており、
花祭りに恒例の白像を曳き回す子供たちも、さぞかし賑やかだっただろうと想像されます。

家庭には普通に仏壇があって、家族で手を合わせる習慣があり、
人々に身近な場所として地域のお寺があって、
仏教行事に参加するという習慣が、当たり前のこととしてあった時代と言われます。




それから100年後の2020年の人口ピラミッドを見ると、その形は変わり果て、
もはやピラミッドと例えられるものではありません。

この100年の間の日本に何があったのでしょうか?

慶集寺でも2005年より毎年開催している花まつりですが、
近年では参加してくれる子供たちをひとつの寺院だけで集めることが難しくなってきており、
富山市北部地区の本願寺派寺院で協力して、
それぞれのお寺のご門徒方にみんなでお声かけをして、合同開催するようになりました。

一層の少子高齢化社会を迎えるこれからの日本。子や孫の世代が生きていく21世紀。




仏教行事である「 花まつり 」は、これからどのようにして受け継がれていくのでしょうか?







大人の立場から子供達に向けて、あれこれ心配して思い煩うより先に、


まずは 私自身がこの世に生まれて この世に生かされているということに

毎日が 誰かの誕生日であるということに 

その命は 仏さまから祝福されて 今日あるということに


共に気づいて生きようと呼びかけることから、「 花まつり 」を始め直したいと思います。







あなたが生まれてくれたから、わたしがいまここに生きているということ。


わたしたちが 出会えたことをよろこび 感謝して 

みんなの誕生を お互いにお祝いしあえるような


そんな「 花まつり 」であるようにと、願っています。





生まれてくれてありがとう  こころの花を咲かせましょう


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