我他彼此(ガタピシ)といって建て付けの悪い引き戸は、
スムースな開け閉めが出来ず、ストレスの多いものです。


自分にとっての好ましいことばかりが
私の意識に近寄ってくるばかりならよいのですが、
自分の「 自己中心点 」や「 境界線 」ばかりが絶対ではない限り、
自分の都合よくばかりはいかないのです。


私にとっての不都合なことは、
遠く離れた意識の「 外側 」に離れていってくれればよいのですが、
思うようにはいかないのが現実です。





好ましいものも、嫌なものも、すべての判断は自分を基準としたもので、
自分の物差しで何かを計ろうとしても、それが正しい物差しなのかどうなのかは、
人それぞれの基準によって、異なって見えるものでしょう。


けれども私たちは、自分の立場や価値感こそが絶対であるかのように執着し、
それが否定されたり、二の次にされたりすることを、不快に思います。

   好ましいものも、嫌なものも、
とても自分の思いのままとはいえず、
来ては去り、付いては離れながら、私にいつも関わり続けるのです。


優越感と劣等感、自尊心と自虐心、自己愛と自己嫌悪、

自己陶酔と自己卑下、親近感と疎外感、、、

極端な感情となって現れるそれらの心理状態は、

その両極のどちらもが、

自己中心性に凝り固まった、過剰な自意識によって引き起こされるものなのです。






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