【 苦 諦 と 集 諦 】


生老病死の苦しみからは、人間である限り逃れることができません。
人はみな、四苦八苦しながら生きているのが、現実です。

そのことを「 あきらかにみる 」ならば、この世に苦しみのあるという現実を、
まずは諦めなければいけないのかもしれません。

しかし、この世に苦しみのあることを、ただ諦めていればいいわけではありません。
苦しみがどうして起きるのかという原因こそ「 あきらかにみる 」必要があるのです。

これが「 苦諦 」です。


そしてそのうえで、苦しみの原因が「 煩悩 」であるということを、
ゴータマ・ブッダは自身の心の徹底的な内観により、 あきらかにされました。

人間存在をありのままに見つめるならば、
人はみな「 三つの毒(根源的な煩悩)」を、その内にかならず持っているというのです。

人間の毒「 三毒 」とはすなわち、「 怒ること(愼恚)」「 欲しがること(貪欲)」
そして「 愚かであること(愚痴)」の三つをいいます。

この煩悩こそが人間の苦しみの原因であることを、
ブッダは「 集諦 」と説いて、あきらかにされました。



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