ゴータマ・ブッダの見たとされる悟りのビジョンがいかなるものであったかは、
悟りには程遠いところで生きている私たちには、到底伺い知ることもできません。

けれども、そこでの体験から後より自在に説かれ、現代にまで伝えられる教えの内容から、
ゴータマ・ブッダの悟りとは何かを、探求することは可能です。

その教えは、二千五百年を経た現代においても失われることなく、
その真実性を一層増すようにして、私たちに「 真実の気付き 」を促しつづけています。


ゴータマ・ブッダの最初の教説は「 四諦 」そして「 中道 」として、今に伝えられます。


「 四諦 」とはすなわち、
「 苦諦 」「 集諦 」「 滅諦 」「 道諦 」の四つを示すものであり、

「 諦 」の字は「 あきらめ 」と読むこともできますが、
「 諦める 」とは「 あきらかにみる 」という意味をその語源とするように、
「 物事の道理をしっかりと捉え、原因と結果の関係をあきらかにすること 」を表します。


仏教では「 諦 」の一字を「 聖なる真理 」と読み、ブッダの教えの根本としています。

四つの「 諦 」について、順に考察していきましょう。



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