四苦八苦して生きなければいけないという現実からは、

どんな人であっても逃げきることができません。


直視しなければいけない、現実です。


四苦とは「 生老病死 」の四つの苦しみをいい、

あと四つの苦しみを足して「 四苦八苦(しくはっく)」です。



【 愛別離苦(あいべつりく)】

たとえどんなに愛している人であったとしても、
必ず別れなければいけない時がやってきます。

愛するもの同士を無理矢理引き離そうとすることが起きるかもしれないし、
自然と互いの心が離れてしまうこともあります。

どれだけ長く添い遂げたパートナーであったとしても、
二人同時に一生を終えれるわけではありません。



【 怨憎会苦(おんぞうえく)】

愛する者とも別れなければいけないと同時に、
嫌な相手とも出会わなければいけないのが人生です。

好きな人とだけ付き合っていられるのであればいいのですが、
ウマが合わない、ソリが合わないといった対人関係は、

職場や地域や親族のなかでも、どうしようもなく起きてしまうような、
どこにでもあることだと言わざるを得ません。



【 求不得苦(ぐふとくく)】

物質的にも精神的にも、人は絶えず何かを求め続け、
けれどもそれが、すべて満たされるということは、決してありません。

求めれば求めるほどに、それが得られないという不満は増していきます。

勝ったり負けたり、損したり得したりしながら、
飽きることなく求め続けて止むことのない、私たち人間の欲望です。



【 五蘊盛苦(ごうんじょうく)】

人間は、心と体の集合体なのだと、仏教では認識されます。

心と体というものは、自分のもののようであって、
自分の思うようにコントロールできるようなものではなく、
盛んに動き続けては、静かに止まるということがありません。

外的にも内的にも常に影響を受けながら、心身の疼きを抑えきれずに煩悶する、
思うがままとは程遠いのが、肉体と精神からなる、私たちの存在です。



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