第二章 : 苦の世界 -娑婆をめぐりて- 




お釈迦さま。釈迦牟尼世尊(しゃかむにせそん)
略して「 釈尊(しゃくそん)」と呼ばれるその人物は、
その名前が「 釈迦族の聖者 」を意味することにも示されるように、
紀元前約400年前の古代北インドにあった部族「 釈迦族(しゃかぞく)」の王子として
実在した方だと、今に伝わっています。

俗名を「 ゴータマ・シッダルタ 」と名付けられたといわれる仏教の開祖は、
私たちと同じ人間としてこの世界に生まれ、この世界を生きられたのだと、
約2500年の時代を経て現代に至るまで、多くの人々によって信じられています。

現代のインド社会にも根強く残っているといわれる「カースト制度」
すなわち、
① バラモン(司祭階級)
② クシャトリヤ(武士階級)
③ バイシャ(平民階級)
④ スードラ(奴隷階級)
そして、バリア(不可触賤民)といった差別的な階級制度は、
当時のインドでは当然の社会基盤としてあったといわれますが、
そうした社会構造の中での「クシャトリヤ」支配階級の血族として、
シッダルタは生まれられたと言われます。

釈迦国の王子として成長された、 シッダルタの青少年期の物語を見てみましょう。



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