人間界(にんげんかい / 人間として生存する世界)


人と人との間に生まれ、学び、働き、暮らし、生きているのが人間です。

社会との関わりあいの中で、知性と感性を育みながら、
主体的な思慮分別を働かせて、前向きに生きていこうとするのが、人間なはずです。

ところが私たちは、我が身の置かれた状況の中で、
善悪や正誤や真偽などの分別にいつも判断を迫られて、
心を揺れ動かしながら、自らの人生を生きています。

喜怒哀楽の感情に右往左往しながら、様々に複雑な人間関係のなかで、
思うようにはいかない現実を、ぎこちなく生きている私たちです。

時に修羅の形相をあらわにしながら、畜生にも違わぬ行いに恥じることもなく、
餓鬼のように欲するところを求めて止まず、見かけの上では人間のように振る舞いながらも、
必ずしも人間らしく生きているとはとても言えない、多面的に現れる私たちの有様です。

有頂天の心持ちに舞い上がりもすれば、
地獄のような悪夢や、悪夢のような地獄を見たり、
身も心も動き続けて、自分の思うようには落ち着くことのできない、私たちなのです。



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